「ニュースクールヒップホップって聞いたことがあるけど、なんのことなの?」
こんな疑問にお答えします。
ヒップホップに関わっていると、「オールドスクール」や「ニュースクール」といった言葉をよく耳にしますが、なかには「それらがどんな意味なのかよくわからない」という方もいると思います。
そこで今回は、ヒップホップダンスをはじめて6年目になる僕が、「ニュースクールヒップホップ」について解説していくので、ぜひ参考にしてください。
では、本題に入ります。
ニュースクールヒップホップとは?【歴史や代表曲を紹介する】
結論、ニュースクールヒップホップとは、「1990年代に形成されたヒップホップのこと」を指し、1980年より前のヒップホップを「オールドスクール」と言います(正確な年数については諸説あり)。
- 1980年以前:オールドスクール
- 1990年代〜:ニュースクール
身近なことで例えるなら「平成より前の時代をオールドスクール、平成〜現在をニュースクール」のように、1990年を境に時代を切り替えているというイメージです。
もう少し具体的に見ていきましょう。
ニュースクールヒップホップの歴史【音楽の変化がポイントです】
オールドスクールとニュースクールが時代によって分かれていることは、すでに話した通りです。
ここからは、オールドスクールとニュースクールでは、具体的に「どのような変化をしたのか」見ていきましょう。
歴史に関しては諸説ありますが、僕なりの解釈は以下の通りです。
- オールドスクールの特徴:ゴールドチェーン、銃、金、オラオラ系
- ニュースクールの特徴:真面目、ユーモア、平和、草食系
あくまで個人的な解釈ですが、1980年以前のオールドスクール(古い音楽)に対して「新しい価値観」として誕生したのが「ニュースクール」です。
つまり、ヒップホップの音楽が、抗争や争いを表現するような特徴から、平和的でユーモアのある特徴へと変化したわけですが、なんとなくイメージできますか?
補足:「新しいから良い」ではないです
オールドスクールとニュースクールの分類ですが、「新しいものが良くて、古いものが悪い」わけではありません。
というのも、今でもそうですが、時代背景によって音楽が変化するのは当たり前のことだからです。
どの時代の音楽が好みで、どういった音楽が好きなのかは人それぞれ。各時代に生まれた、さまざまな音楽を聴いて楽しめると良いですね。
ニュースクールヒップホップの代表曲やアーティスト
ここでは、ニュースクールヒップホップの先駆けとなったアーティストと代表曲を3つ紹介します。
興味があれば、ぜひ参考にしてください。
①:I’ll House You – Jungle Brothers
ニュースクールヒップホップの先駆けとなったアーティスト「Jungle Brothers」の、ファーストアルバムに収録されている「I’ll House You」。
ヒップホップとハウスミュージックをミックスした「ハウス・ヒップ」というジャンルを生み出したこともあり、大ヒットしたそう。
②:Buddy – De La Soul
「Buddy」は、ニュースクールにおいて超重要なアルバム「3 Feet High & Rising」に収録されている曲で、「ヒップホップファンなら一度は聞いたことがある」とも言われているので、ぜひ聞いてみてください。
ただ、YouTubeやApple Musicには公式の音源がなく、Spotifyでは試聴できるので、アカウントをお持ちの方は下記からどうぞ。
③:Can I Kick It? – A Tribe Called Quest
これまでに紹介した2組と同様、ニュースクールヒップホップにおいて重要なアーティストです。
「Can I Kick It?」が収録されているアルバム「People’s Instinctive Travels and the Paths of Rhythm」は、名曲がたくさんあり、個人的にもオススメのアルバム。ぜひチェックしてみてください。
以上、ニュースクールヒップホップの歴史と代表的なアーティストを紹介しました。
すでに話した通り、どの時代の音楽が好みで、どういった音楽が好きなのかは人それぞれです。ヒップホップについて学びつつ、さまざまな音楽も楽しんでいきましょう。本記事が少しでも参考になれば幸いです。
というわけで、今回はここまでとなります。