K-Popダンスを独学で練習したいんだけど、何からはじめたらいいの?
BTSみたいにかっこよく踊りたい。
こんな疑問にお答えします。
本記事では、ダンス歴6年・現役インストラクターの僕が、これまでの経験をもとに『K-Popダンスを独学でマスターする方法』をお話していきます。
K-Popダンスに興味がある方や、K-Popダンスをかっこよく踊れるようになりたい方はぜひ参考にしてください。
K-Popダンスを独学で習得する手順
K-Popダンスを独学で習得する手順は以下のとおりです。
- 最低限の知識を理解する
- ストレッチや筋トレをする
- 基礎練習・ステップ練をする
- 振り付けを踊る
具体的に解説していきます。
①:最低限の知識を理解する
最低限の知識とは、カウントの数え方です。
カウントは、音楽(リズム)の周期を数えることで、振り付けを覚えるときに「ワンでキック、ツーで足をクロス…」のように使われます。
カウントの数え方はけっしてむずかしくないですが、それを知らないとあとあと苦労するので、最低限の知識として覚えておきましょう。
なお、くわしくは以下の記事で解説しているので、不安な方はチェックしてみてください。
②:ストレッチや筋トレをする
ダンスは全身運動なので、最低限の持久力(体力)・筋力・柔軟性を鍛えると良いです。
ただ、運動経験があったり基礎体力に自信があったりする場合は、特段のトレーニングが必要ない部分もあるので、「自分には必要かな?」と確認しながらつづきを読み進めてください。
持久力について
ダンスに必要な持久力は、ダンスをしていると自然についていくので、よほど心配がなければあえてトレーニングをする必要はありません。
ただ、将来的にバックダンサーやアイドルを目指しているのであれば、一般のヒトよりも体力がないと厳しいかもです。
とはいえ、最初から不安になることはないので、基本的には「息があがるくらい負荷をかける」というつもりで練習に取り組めば、まず問題ないでしょう。
筋力について
筋力をつけるなら筋トレがメインになりますが、基本的には必要なしです。しかし、なかには「筋トレをしたほうが良い人」もいるので、下記をチェックしてみましょう。
- 例①:運動経験がない人
- 例②:体が柔らかすぎる人
- 例③:体のシルエットを変えたい人
上記の方は筋トレをしたほうが良いです。
理由をカンタンにまとめると、下記のとおり。
- 運動経験がない→からだを支える筋力が足りない
- 体が柔らかすぎる→からだが不安定になる
- シルエットを変える→筋肉を大きくする
こんな感じで、基本的には筋トレも不要ですが、必要があれば取り入れると良いです。
具体的にどんなメニューをすべきなのか気になる方は、下記を参考にしてください。
柔軟性について
体力や筋力をつけるトレーニングは必須ではないですが、柔軟性を鍛えるストレッチについては、運動経験に関わらずやったほうが良いです。
理由は、体力や筋力とは違い、柔軟性はダンスをしているだけでは向上しないので、やらなければずっと硬いままだからです。
僕の実体験で、柔軟性が向上すると、上がらなかった足が上がるようになったり、関節の可動域が広がったりします。
「ストレッチをしないとうまくならない」とは言わないですが、ストレッチのメリットはたくさんあるのでオススメです。
なお、具体的なメニューが気になる方は下記の記事を参考にしてください。
③:基礎練習・ステップ練をする
練習のメインメニューになる手順です。
ここでは「K-Popダンスの基礎とはなにか?」「ステップ練はどんなことをしたらいいのか?」についてお話します。
K-Popダンスの基礎とは?
まずK-Popダンスの基礎ですが、おおきくわけて3つあります。
- 基礎体力づくり
- リズム取り
- アイソレーション
基礎体力とは、すでにお話した持久力・筋力・柔軟性のことなので、ここでの説明は割愛します。
リズム取りとは、音楽のリズムにあわせてからだを動かすことで、リズム取りの能力を高めるためには「リズムトレーニング」をおこないます。
「アイソレーション」とは、からだの動かしたい部位だけを動かす技術のことで、からだをイメージどおりに動かす能力を高める練習としておこないます。
リズム取りとアイソレーションについては、継続してやらないとなかなかレベルアップできないので、優先順位を高くして取り組むべき練習です。
なお、具体的な練習方法は下記の記事で解説しています。
ステップ練について
ステップ練とは、K-Popダンスに使われるステップや技を練習することです。
K-Popダンスではさまざまなダンスジャンルのステップが使われるので、それらを練習しておくと、振り覚えが良くなったり、ダンスのキレが良くなったりします。
ただ、かならず使われるものやこれだけは絶対に覚えないと…というステップがないので、基本的には自分が覚えたい振り付けに使われているステップを、1つ1つ練習するというイメージです。
また、どのステップから練習すべきかも決まっていないので、覚えたいステップから練習してOKです。
④:振り付けを踊る
基礎やステップ練をしつつ、振り付けを踊る練習もやっていきましょう。
というのも、基礎練習やステップ練をすると、1つ1つの技術レベルは高くなるものの、とはいえ基礎練だけをしていてもそれらを使いこなすことができないからです。
たしかに、リズム取りがわからないと音楽に合わせることができず、アイソレができないとからだをコントロールできないので、これはそもそも技術が低いと言えます。
しかし、発表会やステージで踊るときには、リズム取りやアイソレの技術以外のことも求められ(雰囲気や表情、仲間との一体感など)、そういった状況で技術を発揮できて、はじめて「ダンスがうまい」と言えるのです。
振り付けだけの練習では1つ1つの技術レベルが上がらないので、それはそれでマズイですが、基礎だけを練習しても本番に活かせすことはむずかしくなります。
ようするに、基礎と実践(振り付け)の練習をバランスよくやることが大切です。
では、どんな振り付けを練習するのか。
それは自分が踊ってみたい曲の「完コピ」です。
どのアーティストの振り付けでも良いので、覚えて踊りきる練習をしましょう。
まずは月に1曲の完コピを目標に、自分なりに完成度を高めていきます。
練習のバランスについて
ここまでの内容で誤解があるかもしれないですが、基礎やステップ・振り付けの練習は「1度やったからOK」ということではなく、どれも継続しておこなうものです。
具体的には、1回の練習で【ウォーミングアップ→基礎・ステップ練→振り付け→クールダウン(ストレッチ)】をとおせることが理想です。
くり返しですが、ポイントは練習のバランス。
「しばらく振り付けしかやってない」ということがないよう、どの練習もまんべんなく取り組みましょう。
もし時間があまり確保できない方は「からだづくりの日」「基礎の日」「振り付けの日」とわけてもOK。ただし、大事なのは練習のバランスです。
K-Popダンスが上手くなる独学のコツ
ダンスは独学でも上達できますが、とはいえプロが指導するダンススクールと比べれば成長が遠回りになることも事実です。
そこで独学者にとって壁となるのは「挫折」。
成長していない、センスがない、飽きた、といった理由で、ダンスを辞めてしまう方が多いのです。
その壁を乗り越えるために、ここでは独学でも上手くなるコツを6つ紹介していきます。
①:基礎を反復する
上達を考えている方は「基礎」を反復練習しましょう。
理由はすでにお話したとおりで、基礎練習をすると1つ1つの技術レベルを高めてくれるからです。
独学だと、つい楽しい練習ばかりになってしまい、地味な基礎練をおろそかにしてしまいます。
もちろん「趣味の範囲だから楽しければいい」というのなら基礎練をしなくてもよいですが、上達を考えている方はしっかり反復しましょう。
なお、K-Popダンスの基礎について、具体的な練習方法は下記の記事で解説しています。
②:動画を撮る
自分のダンスを動画に撮って見てみると「気づき」があるのでオススメです。
できていない部分や改善したい部分があったら、つぎの練習ではそれをメインにおこないます。
「練習する→動画を撮る→改善する」のサイクルをくり返すと、着実に上達していきます。
③:負荷を意識する
これも「上達を考えている方は」という話になりますが、練習では負荷がかかっているかを意識しましょう。
というのも、練習の負荷が軽すぎると体力や筋力がみにつかず、なかなか「踊れるからだ」がつくれないからです。
もちろん、常にきつい練習をしないといけないわけではないですし、おおきく激しく踊れば良いというわけでもありません。
しかし、基本的には負荷をかけなければ「踊れるからだ」にならないので、上達はむずかしくなります。
④:「楽しい」がいちばん
本記事は独学でも上達したい方に向けた内容ですが、ダンスの正解は、上達がすべてではありません。
練習に行き詰まったときや「今日は疲れてるからムリだ」というときは、変に頭を使わず「楽しむこと」も大切です。
楽しくて始めたダンスが楽しくなくなるのはモッタイナイので、適度に息抜きをしながら続けていきましょう。
⑤:ダンスノートをつくる
ダンスノートは、目標や課題、感想などを書き込むためのものです。
練習で気づいたことを書いておくと、つぎはそれらを意識しておこなえるので、非常に役立ちます。
また、ほかの人のダンス動画をみて、自分もやってみたいステップをメモしておくなどの使い方もでき、さらにページ数が増えるとモチベーションもあがっていきます。
ダンスノートは良いことづくめなので、いますぐペンとノートを用意しましょう。
⑥:SNSを活用する
SNSにダンス動画を投稿したり、練習の反省点を書き込んだりするのも良いでしょう。
もちろん最近は「誹謗中傷」などが問題になっているので、使い方には注意が必要です。とはいえ、非公開のアカウントに設定する。ネガティブなことは書き込まない。などの工夫をすれば、ただの記録用アカウントとして使えます。
もし抵抗がなければSNSを活用するのもありですね。
まとめ:K-Popダンスは独学でも上達する。楽しもう。
記事のポイントをまとめます。
[box05 title=”独学の手順”]
- 最低限の知識を理解する
- ストレッチや筋トレをする
- 基礎練習・ステップ練をする
- 振り付けを踊る
[/box05]
最後にくり返しますが、独学で大切なのは練習のバランスです。
ダンスノートやSNSに活用しながら、ときどき「練習のバランスは取れているかな?」と振り返ってみましょう。
また、練習について困ったことや悩みがあれば、『お問合せフォーム』よりお問い合わせくださいませ。可能な限りお答えします。
というわけで、今回は以上となります。