ダンスの基本ってなんのことだろう?
上達に欠かせない練習や基本ステップを教えて。
こんな疑問にお答えします。
記事を書いている僕のダンス歴は6年ほど。
これまでにはインストラクターやコンテストでの受賞経験があります。
今回はそんな僕が、ダンス初心者・独学者の方向けに「ダンスの基本」について解説するので、ぜひ参考にしてください。
本記事は「ストリートダンス」に関する内容です。
【まずはここから】ダンスの基本の動き【ダウン・アップ】
まず覚えるべきは、「ダウン」と「アップ」のリズム取りです。
というのも、ダンスで使われるほとんどのリズム取りは、「ダウン・アップ」が元になっているからです。
たとえば、野球のピッチャーは「ストレート」を最初に覚えますよね。ストレートを投げられるようになって、はじめて「カーブ」や「スライダー」といった「変化球」を練習するはずです。
ダンスでは、「ダウン・アップ」がストレートのようなもので、これらができるようになって、はじめて応用のテクニックができるようになります。
「ダウンとアップ」の練習方法
以下の手順で練習しましょう。
- カウントの数え方を理解する
- 「ダウン・アップ」を動画で覚える
- 振り付けで練習してみる
うえから順に解説しますが、カウントの数え方がわかる方は、②へ進んでもOKです。
①:カウントの数え方を理解する
前提として、ダンスの「カウントの数え方(取り方)」を理解しましょう。
野球でいうなら、ストレートを投げるまえに「ボールの握り方」を教わりますよね。ダンスでも、ふつうは「ダウン・アップ」をやるまえに「カウントの数え方」を教わります。
なお、カウントの仕組み・数え方については、以下の記事でくわしく解説しているので、「カウントがわからない」という方は参考にしてください。
②:「ダウン・アップ」を動画で覚える
具体的なやり方は、文字よりも動画のほうが覚えやすいです。
下記に解説動画があるので、実際にからだを動かしながら練習してみましょう。
③:振り付けで練習してみる
ダウン・アップは「その場でできるだけ」では不十分です。
なぜなら、ダンスにおいて「その場で踊りつづけること」はほとんどなく、おおくの場合は、前後左右に動いたりステップを踏んだりするからです。
よくある例で、初心者は「動き」や「ステップ」に気を取られて、「リズムがバラバラで動きもてんやわんや…」みたいになります。
これが、リズム感がないように見える原因です。
- 初心者:リズムと動きが合っていない、不自然
- うまい人:リズムと動きが合っている、自然
「リズム感には自信がないよ…。」というひとは多いですが、心配ありません。
実は、ダンスに必要なリズム感は、後天的に身につけることができるからです。
その具体的な練習方法が【③:振り付けで練習してみる】で、リズムを一定にキープすることを意識して反復練習するうちに、リズム感への苦手意識は消えていきます。
参考までに、「リズムキープ」をテーマに作った初心者向けの振り付けを貼っておくので、まずは動きを覚えて、慣れてきたら「リズムキープ」も意識してみましょう。
振り付けの難易度はあがったのに、リズムキープが自然にできる。
これが「気付いたら上手くなってた」という状態です。
最初はかんたんな振り付けからでOKなので、「リズムキープ」を意識して練習してみましょう。
ダンスの基礎練習2つ【リズムトレーニングとアイソレーション】
ダンスの基礎練習には、「リズムトレーニング」と「アイソレーション」の2つがあり、どんなダンスをするにしても、上達には欠かせない練習です。
なぜなら、2つの練習が「ダンスの完成度」をあげてくれるからです。
実際に、ダンスは「音楽にあわせて踊るもの」なので、どんなにすごい技ができても、音楽にあってないダンスは「完成度が低い」といえます。
つまり、ダンスの完成度をあげたければ、「音楽を聴く能力」や「音楽にあわせてからだを動かす能力」が必須で、2つの能力を高める練習が「リズムトレーニング」と「アイソレーション」というわけです。
基礎練習①:リズムトレーニング
リズムトレーニングの目的は、「音楽を表現すること」です。
もう少し具体的に説明すると、たいていの音楽には「ビート」があり、基本的にビートの周期は決まっています。ダンスでは、これらを「カウント」として「ワン、ツー…」と数え、「ダウン・アップ」などのリズム取りで表現します。
つまり、音楽のリズムの周期を表現するために、基礎練習として「リズムトレーニング」をおこなうわけです。
上の動画は、僕がおこなっているリズムトレーニングの一部ですが、ほかにもリズムトレーニングの種類はたくさんあります。もし興味のある方は、下記の記事もあわせてどうぞ。
基礎練習②:アイソレーション
アイソレーションをする理由は、「ボディコントロール能力」を高めるためです。
くりかえしですが、ダンスの完成度をあげるためには、「音楽を聴く能力」だけでなく「からだを使いこなす能力」も重要なので、その基礎練習として「アイソレーション」をおこないます。
アイソレーションとは、「からだの特定の部位だけを動かすテクニック」のことで、ボディコントロール能力を高めるには最適な練習です。
なお、具体的な練習方法については下記の記事でくわしく解説しているので、参考にしてください。
ダンスの基本ステップを覚えよう【4つを紹介】
実は、ダンスには無数のステップがあります。
歴が6年になる僕ですら、いまだに「はじめてやる」「見たことない」という経験があるくらいです。
なぜそんなことが起こるのか。
それは、ダンスのステップが「音楽」にあわせてつくられたり、流行したりするからです。
これまでに誕生したステップもそうですが、これからも新しい音楽が生まれれば、新しいステップも誕生していきます。その意味では「無数」ですよね。
とはいっても、実はダンスステップのほとんどは、すでにあるステップを派生(応用)したものがおおいです。
ですので、派生前のステップを習得しておけば、新たに生まれるステップも「あのステップに似てるな」という感じで習得できるようになります。
というわけで、以下では、ダンスでよく使われたり派生に使われたりする基本ステップ4つをまとめたので、ぜひ練習してみてください。
基本ステップ①:ボックスステップ
誰しもやったことのある「ボックスステップ」。
名前のとおり、四角形を意識してリズムを踏んでいくステップです。
実は、ボックスステップを練習することは、より実践的にリズムキープを身につける練習にもなります。
ボックス自体を覚えることも重要ですが、比較的かんたんな「実践のリズムトレ」にもなるのでオススメです。
基本ステップ②:サイドステップ
名前のとおり、左右でリズム取りをするステップです。
振り付けではよく使われるので覚えておきましょう。
また、ボックスステップと同様に、サイドステップは「実践的なリズムトレ」にもなるので、オススメのステップです。
基本ステップ③:ポップコーン
「ポップコーン」は、あらゆるステップに派生する超有名なステップです。
派生したステップを覚えるより、原型である「ポップコーン」をさきに覚えたほうが、効率よく上達できます。
また、ポップコーンの難易度はそれほど高くないので、「ダンスのステップを1つ覚えたい」という方にもオススメのステップです。
基本ステップ④:クラブステップ
「クラブステップ」もかなり有名ですが、なぜ最初に覚えるべきかというと、”つま先”と”かかと”を器用に動かす練習になるからです。
ダンスではよく、つま先やかかとを入れ替えてからだを動かしたり、体重移動をしたりします。たとえば「チャールストン」や「ラコステ」といったステップも、つま先やかかとを器用に動かすステップです。
つま先かかとを動かす基本ステップとして、まずは「クラブ」をやってみましょう。
よくある質問:基本ステップは何から覚えるべきですか?
結論、どのステップからでもOKです。
というのも、すでにお話したとおり、ダンスには無数のステップがあり「どれから覚えるべきか」は決まってないからです。
もし悩んでいる方は、本記事で紹介した順番で良いでしょう。また、ヒップホップダンスで使われるステップを網羅した記事もあるので、こちらもあわせて練習してみると、さらにステップを習得することができます。
まとめ:ダンスの基本は『反復練習する』が鉄則です
記事のポイントをおさらいです。
- ダンス初心者の方はまず「ダウン・アップ」を練習しよう
- ダンスの基礎練習は「リズムトレ」と「アイソレ」をしよう
- ダンスステップは無数にあるので、まずは基本ステップから
最後になりますが、ダンスの基礎基本をしっかり身につけるためには「反復練習」がとても大切です。
なぜならば、ダンスの完成度は「基礎基本のレベル」によって底上げされるからで、さらに、基礎基本をかんたんに身につけることはできないからです。
もしかすると、「何度もおなじ練習をやってたら飽きる!」という方もいるかもですが、そこで「やるかやらないか」が上達を左右します。そういう僕も、いまだに基礎基本を何度も見直しています。
地道な練習を続けていくと「気付いたら上手くなってた」という楽しさがわかるので、一緒に頑張りましょう。
というわけで、今回はここまでとなります。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。