ダンスの表情が作れなくて悩んでる。
どうやったら表情は作れるようになるのかな?
こんな疑問にお答えします。
記事を書いている僕のダンス歴は6年ほど。
これまでにはインストラクターやコンテストでの受賞歴があります。
今回はそんな僕が、「ダンスの表情がうまく作れない」と悩んでいる方に向け記事をまとめました。ぜひ参考にしてください。
ダンスの表情が作れない原因【3つです】
結論、ダンスの表情がうまく作れない原因には下記の3つがあります。
- ダンスを楽しめていない
- 踊りや表現に自信がない
- 感情と表情が一致してない
詳しくお話します。
①:ダンスを楽しめていない
根本的な原因ですが、ダンスや音楽を楽しめていないと表情を作るのは難しいです。
なぜなら、表情とは「感情を表に出すこと」だから。
例えば、落ち込んでいる人に向かって「笑顔を作りなさい」と言っても無理な話で、たとえ作れたとしても違和感があります。
同じように、ダンスを楽しめていないと、「楽しめてない」という感情は表情として出てしまいます。
まずは、表情の作り方やテクニックをおぼえる前に、ダンスを楽しめているかが重要です。
「楽しい=ウキウキ」ではない
補足で、楽しいと聞くと「ウキウキとして明るいこと」をイメージするかもですが、それだけではありません。
悲しさやクールな感情、怒っている感情を表現することが楽しいと思えれば、それも「ダンスを楽しんでいる」といえます。
ようするに、ダンスや音楽そのものが「好きかどうか」です。
「楽しさ=明るい」ではなく、すべてをひっくるめて好きかどうかを確認してみましょう。
②:踊りや表現に自信がない
ダンスが好きでも表情が作れない方は、踊りや表現することに自信がありません。
わかりやすい例で、「家でひとりでいるときは大きな声で歌えるのに、カラオケや人前では歌えない」という人がいます。
この原因は、自信がなかったり恥ずかしかったりするからです。
ダンスの場合でも、自主練では自然に踊れるのに、レッスンや発表会ではうまく踊れない方がいます。原因は同じです。
③:感情と表情が一致してない
「ダンスや音楽が好きで堂々と踊れるのに、表情だけはうまく作れない」という方は、感情と表情が一致してないことがあります。
先ほどの例で、落ち込んでいるのに笑顔を作ろうとしても違和感がある、という話をしました。
このギャップ、つまりは「自分の感情」と「作ろうとしている表情」に違いがあると、なかなか表情が作れない原因になります。
性格的な要因もある
感情と表情が一致していないという点については、性格的な要因もあります。
例えば、ふだん明るい人は暗い感情を表現するのが苦手。
反対に、ふだんおとなしい人は笑顔が苦手。
こういった例はよくあります。
しかし僕としては、性格的な面について悩む必要はなしです。
なぜなら、性格的な表現は、「長所」にもなり得るから。
「楽しめていない」、「自信がない」といった原因は、本来もっているものを発揮できていない状態です。しかし、性格的な面については得意不得意があるというだけ。
性格的を変えるのは現実的ではないので、長所を伸ばしつつ、短所を補えるようなトレーニングをしていきましょう。
ダンスの表情の作り方【練習方法を解説】
表情がうまく作れないという方に向けて、表情を作るための方法を5つ紹介します。
- 表情の種類を理解する
- 曲を聴き込む
- 振り付けを踊り込む
- 感性を高めるトレーニング
- 表情筋トレーニング
ただ、人によってはすでにできている内容もあるので、「自分はどうかな?」と確認しながら進めていきましょう。
①:表情の種類を理解する
表情というと、かなり漠然としているので、ダンスでよく使われるような表情を理解しておきましょう。
- 無表情
- 笑顔
- クール
- 悲しい
- 怒り
- 感動
本来であれば、表情は作るものではなく「勝手に出るものが理想の形」です。
とはいえ、無意識に出る表情だけでなく、意識的に作る必要があるときは、表情の種類を理解しておくだけでも違います。
ダンス(音楽)で表現したい世界観にあわせ、表情を使い分けできると良いです。
②:曲を聴き込む
僕もよくあるんですが、ダンスを「動き重視」で考えていると表情は作れないです。
例えば、「ワンエンツー、スリーエンフォー」みたいな感じで踊っていると、表情が嘘くさくなります。
それから、先生が「笑顔、笑顔」と言ったところで、自分自身が曲のイメージをつかめていなければ、作り笑顔が出るだけです。
もちろんダンスでは動きも重要です。しかし、大事なのは「音楽」。つぎに「動き」です。
表情のテクニックを覚えるのも良いですが、前提として音楽の世界観やイメージをもってからテクニックの使い分けをしましょう。
③:振り付けを踊り込む
実際問題として、ダンスをしている以上(少なくとも振り付けを踊るとき)は、動きの練習も重要です。
もちろん振り付けを踊るときも音楽を聴いただけで勝手に踊れることが理想ですが、なかなか難しいはず。
そこで、練習のうちはたくさん躍り込みをして、「音楽を聴く余裕」を作りましょう。
音楽だけに意識を向けていたら動きが追いつかなくなるし、逆に、動き重視では表情が嘘くさくなったり、いつも同じ表情になったりします。
最低限、動きに対する不安はなくしておき、音楽に意識が向けられることが理想です。
④:感性を高めるトレーニング
日常的に心が揺さぶられる経験をしておくと、感性が豊かになります。
感性を高めるトレーニングの例は以下のとおり。
- 映画を観て笑ったり泣いたりする
- 世界観や心情をイメージしながら音楽を聴く
- 芸術に触れて自分なりの感想をもつ
トレーニングというほどでもないですが、ようするに、心が動くような体験することが大切です。
ダンスには人間味がおおいに反映されるので、こういった経験で感性を豊かにしておきましょう。
⑤:表情筋トレーニング
実際に自分の顔をつくる練習です。
とはいえ繰り返しですが、感情と表情が一致していないと違和感がありますし、大切なのはテクニックではありません。
これまでに紹介した内容をふまえ、より磨きをかける方法として活用してみましょう。
なお、表情筋トレーニングに関しては、YouTubeの『演技力UPチャンネル』の動画が参考になります。
俳優さんや演技をする方向けのチャンネルですが、興味があればチェックしてみてください。
ダンスで使える「表現力を変えるコツ」
実は僕も表情をつくるのは苦手でして、むしろ意識しないようにしています。
とはいえ、雰囲気やオーラをつくるためにおこなっている、ちょっとしたコツがあるので下記にまとめました。
もし興味があれば参考までにどうぞ。
コツ①:目線
僕が表現に関して使っているテクニックは「目線」です。
例えば、”正面を見る”という動作について。
目線が変わると、印象も下記のように変わりますね。
- アゴを上げて上から目線→かっこいい、堂々としてる…
- アゴを引いて下から目線でにらむ→気合、怒ってる…
- 顔も目線も下向いちゃってる→自信ない
さらに細かいところまでいうと、相手のおでこを見るか眉間のあたりを見るか、口元を見るかでも与える印象は全然ちがいます。
どういう印象を与えたいか考え、”目線”を意識すると表現力が上がるのでやってみてください。
コツ②:キャラクターを演じる
キャラクターを演じるというのも表現力をあげる1つの方法です。
実際に、「”私”を出そうとすると難しいけど、”キャラ”を演じている」と思えれば、無理に表情をつくる必要がなくなります。
なりきってみたいキャラや人物を思い浮かべ、その人になりきる努力をすれば、表現力は”勝手に”身についているでしょう。
まとめ:ダンスの表情は無理につくらなくてよい。楽しもう。
くり返しになりますが、ダンスの表情は無理してつくらなくてOKです。
表情は、ダンスを楽しんでいて自然に出ていることが理想的なので、まずは「ダンスを楽しめているか」を確認することから取り組んでみましょう。
もちろん、表情をつくることもふまえて楽しめている方は、表情筋トレーニング等のテクニックを活用するとなお良いです。
いずれにせよ、まずはダンスを楽しんで続けてみることが大切です。
というわけで、今回はここまでとなります。