ガールズヒップホップに興味があるんだけど、何からはじめたらいいの?
っていうか、そもそもガールズヒップホップってどんなダンス?
こんな疑問にお答えします。
記事を書いている僕のヒップホップダンス歴は6年ほど。
これまでにはインストラクターなどの経験があります。
今回はそんな僕が、ヒップホップダンスの一種である『ガールズヒップホップ』について解説し、ガールズヒップホップの始め方なども紹介します。ぜひ参考にしてください。
ガールズヒップホップとは?【特徴を解説します】
結論からいうと、ガールズヒップホップとは、ヒップホップダンスをベースに女性らしい動きを取り入れたジャンルです。
イメージをつかむために、実際のダンス動画を見てみましょう。
動画を見るとわかりますが、”胸”や”腰”を強調するような動きが特徴的ですね。
さらに理解を深めるために、以下3つのポイントでガールズヒップホップの特徴を解説していきます。
- ポイント①:動きの特徴について
- ポイント②:使われる曲について
- ポイント③:衣装について
順に見ていきましょう。
ポイント①:動きの特徴について
先ほど話したとおり、ガールズヒップホップでは”胸”や”腰”を強調するような女性らしい動きを取り入れることが多いです。
とはいえ、”ガールズヒップホップをどのように踊るか”に決まりはないので、使う曲や振付師の好みによって様々な表現がされます。
ここでは、ガールズヒップホップにおいてよく使われる基本的な動きを3つ紹介するので、参考までにご覧ください。
その1:胸のロール
胸のロールは、胸を強調させる動きとして使うのが一般的です。
ロールとは「まわす」の意味で、胸のロールは、胸をぐるっとまわすテクニックになります。
実は、ロールを身に付けるためには、「アイソレーション」の練習が必要です。
アイソレーションは、どんなダンスにも共通する基礎練習ですが、どういった練習なのかわからない方は、以下を参考にしてください。
ダンスの上達にはアイソレーションが重要【やり方とコツも解説する】
その2:腰のスイング
腰のスイングとは、腰を前後・左右・ななめに動かすテクニックのことで、腰を強調する動きとして使われます。
実は、腰のスイングもアイソレーションの応用で、まず基本的な腰の動かし方をマスターしていないと難しいテクニックです。
その3:ボディウェーブ
ウェーブとは、”波”がとおっているように見せるテクニックのことで、ボディウェーブは”からだ”に波がとおっているように見せます。
ちなみに、ボディウェーブのほかには、ハンドウェーブ(手に波をとおす)などがありますが、実はどれも「アイソレーション」を応用したものです。
「またアイソレーションかよっ」と思うかもですが、それだけ重要な練習ということなので、これを機に覚えておきましょう。
以上、【ポイント①:動きの特徴について】でした。
ポイント②:ガールズヒップホップで使われる曲について
ガールズヒップホップに使われる曲の特徴は、ざっくりと以下のイメージです。
- かっこよくて
- セクシーorかわいい
- 女性ボーカルの曲
すでに話したとおり、”ガールズヒップホップをどのように踊るか”に決まりはないので、使う曲や振り付けは、振付師の”このみ”によって変わります。
とはいえ、ジャンルの特性上、こういった曲が使われることが多いです。
なお、ガールズヒップホップで使われる曲に関しては、以下の記事にまとめてあるので、気になる方は参考までにご覧ください。
ポイント③:ガールズヒップホップの衣装について
女性らしさを発揮できる露出面の多いものから、ミリタリー系の服装にヘソ出しをするなど、時と場合によって変わります。
- セクシー系:へそ出しなど、露出面が多いもの
- かわいい系:ショートパンツなど、女の子っぽいもの
以下に参考動画をはっておくので、曲の雰囲気や衣装の組み合わせなどを参考にしていただければと思います。
参考1)ミリタリー系の衣装+へそ出し
参考2)ショートパンツ
以上、ガールズヒップホップの特徴でした。
よくある質問:ガールズヒップホップって男は踊れないの?
男性でも踊れます。
あくまで「ガールズヒップホップ」というジャンルの名前なので、女の子だけが踊るという意味ではないです。
実際は、女性の比率が高いですが、男性でもガールズヒップホップを踊っている方はいます。
ガールズヒップホップの始め方【やってみよう】
ガールズヒップホップを始めたい方は以下の手順で練習してみましょう。
- 手順①:とりあえず踊ってみる
- 手順②:本格的に始める
- 手順③:楽しみ方を広げる
順に解説します。
手順①:とりあえず踊ってみる
まずは、実際にガールズヒップホップを踊ってみて、楽しさを知りましょう。
というのも、ダンス全般に言えることですが、”楽しさ”は練習を継続するきっかけになるからです。
まずは、ガールズヒップホップが楽しいと思えるように、”とりあえず”踊ってみましょう。
ここでの目的は楽しさに触れることなので、”とりあえず”がポイントです。
練習方法は、YouTubeやInstagramにある動画の「完コピ」からやってみましょう。
題材は、アーティストのMVや本記事で紹介した本格的な動画でもOKです。
ちなみに、アーティストでは「E-Girls」がガールズヒップホップを取り入れているので、もしMVをコピーするのであれば参考にしてみましょう。
何度も繰り返しですが、【手順①】では”完璧なダンス”ではなく、”楽しさを知ること”が目的なので、クオリティもだいたいでOKです。
参考:E-Girls/Follow Me
手順②:本格的に始める
本格的に始める場合は、どこで学ぶのかを考えてみましょう。
というのも、ガールズヒップホップは色々なところで学べますが、どこでやるにしてもメリットやデメリットがあるからです。
例えば、以下の場所。
- ダンススクール
- 部活動やサークル
- 独学(自宅やストリート)
それぞれの特徴を僕なりにお話しするので、自分の状況や目標に合わせて「どこでやるか」を考えてみましょう。
ダンススクールのメリット・デメリット
ダンススクールに通うメリットは以下の通りです。
- メリット①:上達が1番早い
- メリット②:発表会などがある
- メリット③:先生が管理してくれる
当然ですが、ダンススクールはプロの人が教えてくれるので、早く成長する人が多いです。
あとはモチベーションに左右されずに練習できます。
発表会があるのもメリットで、人前で踊る経験があるとダンスはより楽しくなります。
一方で、デメリットは以下の通り。
- デメリット①:費用がかかる
- デメリット②:どんどん進んでしまう
- デメリット③:自分で考えなくなる
詳細は場所によって変わりますが、スクールに通うとそれなりの費用はかかります。
それから、ダンススクールは通年でレッスンをすることがあるので、新たに入ってきたひとにレベルを合わせるということはほぼないです。
最初は思うように付いていけないことがほとんどで、初心者がいきなりスクールに通うとメンタルをやられやすい傾向があるので、その辺は念頭においておきましょう。
部活動やサークルのメリット・デメリット
部活動やサークルのメリットは以下の通り。
- メリット①:発表会などがある
- メリット②:先輩に教えてもらえる
- メリット③:青春できる
僕は大学のサークルに入ってからダンスを始めましたが、やはり「発表会の経験」は大きいです。
発表会のやりがいや達成感は、ダンスを続ける理由にもなります。
それから部活動では、先輩や友人がレベルに合わせて教えてくれるので、独学でやるよりは早く成長できると思います。
あとは、仲間と青春できることも良いですね。
一方で、デメリットもあります。
- デメリット①:費用がかかる
- デメリット②:ダンス以外の行事も多い
- デメリット③:熱量に差がある
少なからず費用はかかります。
例えば部費や会費、遠征費。
それから部活動やサークルは団体活動がメインなので、ダンス以外の行事も多いです。
それが良い点でもありますが、人によってはデメリットかもしれません。
また団体活動には付きものですが、メンバー間で熱量に差があることもありえます。
プロを目指す人もいれば習いごとレベルの人もいるので、そこは加入前に確認しておくと良いですね。
自宅やストリート(独学)のメリット・デメリット
メリットは以下の通りです。
- メリット①:自分のペースでできる
- メリット②:ノーコスト
- メリット③:個性を磨きやすい
まず独学であれば、余分なコストはかからずに済みます。
自分のペースで練習できることもメリットです。
また自分に必要な練習を考えたり、試行錯誤したりする姿勢が身につくので「個性」を磨きやすいと思います。
「個性」や「自分らしさ」はダンスにおいて超重要なので、本質的には一番成長できる方法かもしれませんね。
一方で、デメリットは以下の通り。
- デメリット①:自己管理が大変
- デメリット②:上達が遠回りになる
- デメリット③:発表会などがない
当然かもですが、自己管理は大変です。
辞めようと思えばいつでも辞められますし、上達しているかどうかも自己判断になるからです。
それから、試行錯誤するのはすごく良いことですが「成長の速さ」だけでいえば、スクールや部活動には劣ります。
あとは、発表会などひと前で踊る機会が少なくないので、もしひと前で踊りたい方であればなんとなく物足りない感じですね。
以上のメリット、デメリットを参考にしつつ「どこでやるか」を考えてみましょう。
とりあえず独学でやってみるのもアリ
参考までにお話ししますが、とりあえず独学でやってみるのもアリですね。
ぶっちゃけダンススクールはいつでも通えるからです。
まずは独学で基礎練習や振り付けの練習をしてみて、「やっぱりスクールがいいかな」と思ったら行ってみるのも良いと思います。
なお、以下の記事では「ダンス独学者向けの練習方法や練習のコツ」などを解説しているので、迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
手順③:楽しみ方を広げる
ダンスの楽しみ方を広げる方法は以下のとおり。
- 方法①:SNSで発信してみる
- 方法②:人とつながる
- 方法③:イベントに出てみる
順に解説します。
方法①:SNSで発信してみる
もし抵抗がないのであれば、SNSに自分のダンス動画を投稿してみるのもアリですね。
というのも、SNSに投稿すると反応がもらえて、練習のモチベーションにつながるからです。
実際に、今どきのダンサーの多くはSNSを利用していて、みんなで高め合っているイメージがあります。
もちろん見るだけでも良いですが、気が向いたらアカウントを作って投稿してみましょう。
方法②:人とつながる
人とつながると、一緒に練習したりダンスの情報を共有したりできるのでオススメです。
特に、スクールや部活動でやっている方は必然的に仲間ができますが、独学の方は孤独になりがちなので、同じように独学で頑張っている仲間ができると良いですね。
近くに独学で練習している人がいれば声をかけてみる。
SNSでDMを送ってみる。
手段はいくつかありますが、やはりSNSは有効なので、とりあえずアカウントを作ってみても良いかもしれませんね。
方法③:イベントに出てみる
イベントにも色々なものがあります。
代表的なものでいえば、ダンスバトル、コンテスト、ショーケースなど
こういったイベントに出ると、ひと前で踊る経験ができるので楽しさが広がると思います。
特に、バトルやコンテストに出ると、実力を確かめたりフィードバックを得られたりするのでオススメです。
成長のヒントになったりもします。
バトルやコンテストに出る→勝敗が付く→原因を改善する→成長する
ざっくりとこんな感じ。
それから、様々なダンサーの踊りを生で見たりつながりができたりもします。
こういった面でも「ダンスの現場に出てみる」のはかなり勉強になりますね。
というわけで、ガールズヒップホップの始め方を解説させていただきました。
ガールズヒップホップをやってみよう!
本記事では、ガールズヒップホップの特徴やガールズヒップホップの始め方について解説しました。
ちょっと長くなりましたが、ガールズヒップホップに興味をもち「やってみたいな」と思った方は”とりあえず”やってみると良いです。
ダンス全般に言えますが、本格的ではなく「趣味」や「ダイエット」として踊るのも全然OK。
自分なりに楽しむことが大切なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
というわけで、今回はここまでとなります。